インド人科学者が、主に発展途上国で水質を検査し、また簡単な応急処置等を実施できる、5ドルで提供可能な小型キットを開発した。
スタンフォード大学生物工学部のマヌー・プラカーシュ助教授はこのセットのプロトタイプ開発に5万ドルの奨励資金を獲得、発展途上国での実用に加え、子供の創造性を伸ばす玩具として普及させることを目指している。
セットはオルゴールから着想を得たというプラカーシュ助教授、ユーザーがホイールを手回しすることによって液体を混合するよう、シリコン・チップやピン、一定間隔で穴の開いた紙テープを小箱の中に仕込んだ。
ピンはテープの穴を検出すると反転し、チャネルから流れてきた液体を1滴ずつ押し出すポンプを作動させる。
この極めて単純なポータブル設計の中で、ポンプ、弁、液滴発生器など15本の部品全てを同時制御可能、水質検査のほか、農業用土壌の化学的性質を評価したり、ヘビに咬まれた際の応急処置キットとして機能したりできてしまう。
穴や「アクチュエーター」と呼ばれるピンは、用途に応じてプログラミングし、三次元プリンターで複製できるため、耐久性ある素材を用いながら、5ドルという安価での販売が可能であるとしている。
プラカーシュ助教授はまた、折り紙のように折り畳むことのできる(「Foldscope」という名称の)低価格の顕微鏡の開発にも取り組んでいる。