インディラ・ガンディ通信大学(IGNOU)がハリヤナ州カルナル刑務所で昨年から展開している学士取得優先プログラム(Bachelors Priority Programme:BPP)は、これまで72名の受刑者の人生を文字通り大きく変えたようだ。
8月12日付ANI通信が報じた。
例えば24件もの窃盗などを繰り返し20年あまりに渡り塀の中で暮らす自称元医師は、文字も読めなかった境遇から学士を取得した現在は希望を持てるようになり、他の受刑者のために教壇に立つまでになった。
インド最大の刑務所のひとつであるカルナル刑務所は、IGNOUのBPPを取り入れる最初の例となった。
このプログラムではさらに、教育を受けた受刑者が別の受刑者の勉学を補助するという仕組みも試みており、教科書等の必要な教材は無料で配布されている。
同刑務所の看守長シェル・シン(Sher Singh)氏によれば、このプログラムを円滑に導入するためには受刑者の日々のカウンセリングが欠かせないが、このカウンセリングが同時に不満要素を事前に特定して緩和することにもつながり、受刑者の心理面でも大きな変化が観察されるようになったという。
72名のうち32名は既に仮出所し、刑期を終えた後の職を求めて積極的に就職活動していると同氏は話している。