元ラジャ・サバ(上院)議員で、きっての酒豪として知られる実業家のヴィジャイ・マルヤ(Vijay Mallya)氏が、インド最大の年中行事にあたるディワリ(Diwali)の贈答品として、ロク・サバ(下院)も含めた議員全員にウィスキーボトルを送っていたことが分かった。
10月13日付ナブバーラト紙が報じた。
マルヤ氏にしてみれば、純粋にディワリを心から楽しむための趣向だったかもしれないが、潔癖な議員の中には突き返した者もいたようだ。
心を込めたカードとともに送られたウィスキーは、高級品として知られる「ブラック・ドッグ」で、議員のほとんどは、マルヤ氏の粋な「計らい」に密かに杯を上げていたものと思われる。
しかしBJPのプラバット・ジャ(Prabhat Jha)氏は「君がせっかく送ってくれた贈り物は、残念ながら私の生活様式と著しく乖離しているばかりか、インド社会が受け入れるものではない」という内容の手紙を添えて突き返した。
ジャ氏はまた、「現在は(実業家として)民間人になっているかも知れないが、かつては国民を代表する人間であったという自覚が足りない」との批判も手紙の中には書き加えられていたようだ。
マルヤ氏とプラバット氏とは、直接の面識がない。
デリー政府は、公共の場での飲酒に5,000ルピーの罰金を課す条例を施行している。