インド北東部諸州からのタイのバンコクまで直通で至ることができる高速道路の建設計画が、現在インド政府とミャンマー政府との間での進められている覚書締結の動き次第では、2017年までに着工されるかもしれない。
高速道路は片側4車線で、インド北東部アッサム州グワハティからミャンマーのマンダレーやヤンゴンを経て、タイのバンコクに至るもので、最終的にはカンボジアやベトナムも結ぶことも想定している。
実現すればインド北東部の経済や観光の振興に大きく期待できる。
「トランスアジア高速道路」、または「スーパーハイウェイ」と仮称されているこの道路建設計画の構想自体は、かなり以前から存在していたが、ナレンドラ・モディ政権になってから急速に動き始めた。
大掛かりなハイウェイ構想と平行して、インド外務省ではマニプール州モレー(Moreh)とミャンマーのマンダレーとを結ぶ、一般旅行者向け長距離バスの運行可能性について、なるべく早い時期の実現に向けて検討している。
「トランスアジア高速道路」は、インド政府が押し進め、中国市場へのアクセス強化を目指す「メコン・インド回廊」計画の一翼を担っている。
インド国鉄の北東部路線である「ノースイースト・フロンティア・レイルウェイ(Northeast Frontier Railway)」でも、今後6カ月以内に北東州における軌道整備に乗り出す可能性が高い。
幾多の困難があり、なかなか前進に漕ぎ着けられなかったスーパーハイウェイ。
もし実現すれば、ミャンマーやベトナムからの原油や天然ガスの輸送が容易になること、またタイで生産されている日本製品をインドに輸入しやすくなることなどを、現地紙マニプール・タイムズでは期待を込めて紹介している。
さらにデリーを結ぶ国道「NH 2」線とも繋がり、首都と東南アジアが直通する時代が到来するだろう。