「世界天文年」である今年、インドにひとつの朗報が。
中世インドの幾何学知識を結集し、当時としては世界でも最大級の天体観測機器のひとつとされた、ジャイプルを代表する不思議な形の天文台、「ジャンタル・マンタル(Jantar Mantar)」が、まもなくユネスコ世界遺産に登録される可能性が濃厚となっている。
6月15日付ナブバーラト紙が報じた。
実現すれば、ラジャスターン州ではバーラトプル(Bharatpur)のケオラデオ国立公園(Keoladeo National Park)に次ぎ2番目の世界遺産となる。
インド国内にはジャイプルのほか、デリーやウッジャインにも規模は異なるもののジャンタル・マンタルが、ヴァラナシにはマン・シン天文台が、それぞれ中世に建設されている。
「ジャイプル(のジャンタル・マンタル)ほか、西インドの景勝地マテラン(Matheran、マハーラシュトラ州)についても推薦文書がユネスコに提出され、現在検討されている」書類の作成にあたったDRONAH(Development and Research Organisation for Nature, Arts and Heritage)のシカー・ジャイン(Shikha Jain)理事は説明している。
「ジャンタル・マンタルの大きな特長について言えば、当時の観測機器が、その用途とともにそのままの形で保存されていることだ。またユネスコでは、遺産の保存状態のみならず、(これほどの大建造物の建設を指揮した)往時の王、サワイ・ジャイ・シン(Sawai Jai Singh)の目的であった、民衆への天文学知識普及の努力を、現代も継続しようと努力しているかどうかも、併せて評価の対象とするだろう」ジャイン氏。
今後の流れとしては、今年末までにユネスコ本部から視察が訪れ、来年ぐらいには登録が完了しそうな見込みだ。