14日、時代の移り変わりとともに、162年の歴史に幕を閉じることになった電報サービス「タール(Taar)」に、滑り込みで家族や友人に記念電報を送る人たちの利用が殺到した。
デリーの中央電報局(Central Telegraph Office)ではこの日の利用殺到を見越して、職員の休日を返上するなどして増員し、準備が整えられた。
中には送信したい相手に携帯電話で郵便番号を尋ねたり、1人で20通送る人もおり、「かつてない利用者数だった。これが通年続いていれば、サービスを停止する必要もなかったろうに」職員のひとりは回想する。
電報は、現在のように携帯電話やインターネットが普及する以前は、遠距離通信の主な手段だった。
1947年のインド分離独立の際には、2000万通もの電報が交わされたとしている。
電報利用のピーク期は1985年頃で、1日平均60万通がインド全土を飛び交った。
比べて現在の1日の利用数は、わずか5000通ほどとなっており、そのほとんどが官公庁による利用と考えられている。