NEW DELHI:
リストラやコスト削減など、インド株式会社でも暗いニュースに頭を抱える中、インフォシス、シスコ、HP、NIITなどの大手IT企業では、従業員に「グローバル金融危機を乗り越える方策」を募る試みを始め、実際に活用できそうなアイデアを模索するほか、社員ひとりひとりが当事者となって、危機を乗り越える意識を高めることに成功している。
シスコ・インド事業人事部長のラオ氏によると、同社では会議、バーチャル会議、メール、ブログ、ビデオメッセージ、一般公開型セッションなどを活用し、部門や階級を超えたアイデアを共有、「社員同士の連携を高めることで、金融危機に備えた体力作りにつながれば」と希望している。
インフォシスやNIITでは、社員専門のポータルサイトを開設し、エネルギー節約の方法や、通勤の仕組みなど、コスト削減を図る工夫を募集、インフォシスによれば現在までに1,000件以上の建設的なアイデアが集まっている。
CSCでも、会社側と社員とが互いの立場になって、コストの削減や画期的なソリューションなど、危機を乗り越える方策を検討している。「ひとりひとりの社員自らが考え、実行に移す方法が最も効果的であることは言うまでもない」人事部担当者。
幸い、インドでは今年度も7パーセント台の堅調な経済成長が予測され、特に業務の効率化に貢献するため、不況時も好況時も有用なソリューションを提供できるという強みのあるIT系企業では、人員整理よりも既存の人材活用という動きに留まっている。