インド工科大学カラグプル校(IIT Kharagpur)で食品の研究に取り組むエンジニア4名のチームが、栄養失調の子供たちが簡単に食べられるフードペーストを開発した。
重度の急性栄養失調児のための医学的栄養療法としても使用できる製剤として処方されている。
研究チームによれば、ビタミン、ミネラル、タンパク質などの栄養素が豊富に含まれたフードペーストは現在、ピーナッツ、ジャガイモ、チャナ豆などの原料を中心に、5種類のフレーバーが開発されている。
1年以上に及ぶ研究の末、栄養失調により消化機能の衰えた子供でも容易に消化でき、容易に高カロリーを摂取できる処方になっている。
中でも特徴なのは生産コストの安さで、1キロあたり50~60ルピーで流通可能であるとしている。
この研究プロジェクトは、インド科学技術省(Union Ministry of Science and Technology)バイオテクノロジー庁から支給された国家予算1800万ルピーを資金源に、デリーの化成会社「Gattapu Chemicals」の技術協力を得て実施されている。
フードペース生産用機械も同時並行で進めおり、すぐにも大規模生産が開始できる準備が整っており、来年までには流通させたいとしている。
ユニセフによれば、全世界の栄養失調児の3分の1はインドに集中、うち810万人は急性栄養失調に苦しんでいるとされている。
特に幼少期の子供の栄養失調は、生命に危険を及ぼす確率が高くなっており、消化の良いフードペーストによる必要な栄養摂取は、有効な対策のひとつとなっている。