
(出典: AFP)
2009年に、9/11以降の米国におけるインド系イスラム教徒が受けた迫害をテーマとした作品「My Name Is Khan」のプロモーションのため渡米し、まさに「Khan(『カーン』とはインドをはじめ南アジア諸国におけるイスラム教徒に多い姓)」という苗字が入国管理官のPC端末上の危険人物リストに引っかかったために、世界的大スターでありながら別室に連行の上で検査を受けるという屈辱を味わった映画俳優のシャー・ルク・カーン(Shah Rukh Khan)氏(46)が、またしても米国入国時に入管で別室送りの上精密な身体検査を受けさせられていたことが分かった。
4月15日付けPTI通信が報じた。
カーン氏は客員講師として招かれたイェール大学で講義を行うため12日、ニューヨーク州ホワイト・プレインズ空港に降り立ち、入管を通過しようとしたところを止められ、別室で90分間も尋問されたという。
2009年にはニュージャージー州ニューアーク空港で同じ目に遭っている。
招待した同行者の話では、カーン氏は係官の質問に辛抱強く対応していたが、一部の係官がカーン氏の「素性」に気づいても、結局は招聘先の大学が米国国土安全省と入国通関局に連絡するまで解放されなかったことに、カーン氏は不快感を顕にしていたという。
しかし、ここからが大スターの本領発揮だ。
イェール大学に到着したカーン氏は、待ち侘びていた受講者に「いやぁ、いつも通り、空港で拘束されちゃってね。1時間半もだぜ、どうだ、いいもんだろ。アメリカに来るときゃいつもそうさ。だからね、今度から自分がちょっと最近、傲慢気味になってきたかな、と感じる時にはアメリカに来るよ」というジョークで笑い飛ばした。
在デリー米国大使館は今回の件について13日、公式に謝罪を表明した。
「アメリカ人はインド映画、特に偉大な俳優シャー・ルク・カーンの大ファンである」謝罪文にはこう付け加えられた。
いっぽうでクリシュナ外務大臣はニルパマ・ラオ(Nirupama Rao)在ワシントン大使に書簡を送り、この問題を米国最高峰の関連機関に持ち込み協議させるように依頼するなど、当然インド側はカンカンだ。