9日、マンモハン・シン(Manmohan Singh)首相が見守る中、フランスのSPOT 6と日本のPROITERESを搭載したインド宇宙研究機構(ISRO)の(Polar Satellite Launch Vehicle:PSLV)が、アーンドラ・プラデーシュ州スリハリコタ(Sriharikota)のサティーシュ・ダーワン宇宙センター(Satish Dhawan Space Centre)から打ち上げ18分後に無事、軌道に載ったことが確認された。
突発的に軌道上に現れた宇宙ゴミとの衝突を避けるため、当初打ち上げ予定時刻午前9時51分よりも2分遅れての発射となったが、ISROによる1993年以来の商用打ち上げ22回目にして、海外の人工衛星として打ち上げたものとしては最重量となる720キロのフランスの人工衛星を軌道に載せることに成功し、1975年に当時ソビエトのロケットにアルヤバーッタ(Aryabhatta)衛星を搭載して打ち上げて以来、衛星の打ち上げに取り組んできたISROにとって大いなる功績を刻んだ。
この度の打ち上げではインドの衛星は搭載されなかった。
特にこれまで最重量だった、2007年に打ち上げたイタリアのAgile人工衛星350キロを優に超えるフランスの地上観測衛星SPOT 6の打ち上げ成功は、インドの打ち上げ技術が非常に高いものと評価されることにつながった。
日本のPROITERESは大阪工業大学の学生らによって開発された超小型衛星となっている。