「インドの顔」デリーの名にふさわしい都市作りのための行動計画が12日、都市開発省の主導により策定された。
主に公共の場所における公衆衛生に焦点を当てた「クリーンでグリーン」な首都整備に取り組み、住民の生活の質向上を目指す。
ヴェンカイアー・ナイドゥ(Venkaiah Naidu)都市開発大臣が発表した計画によれば、具体的には街中のゴミの撤去、バスターミナルや病院、教育機関など公共スペースの清掃、下水道の清掃、街路樹の植林、街灯の整備、歩道やベンチの設置、そして公衆トイレの設置と整備などを短期、中期、長期に渡って順次実施していく。
ゴミ収集は、各家庭の協力に加え、長期的にはGPSや情報技術も駆使した監視システムを導入した分別徹底と、集めた廃棄物を電力に再利用するプラントをガージプル、ネララ、バワナなどの候補地に建設する計画も立てている。
また今後6カ月以内をめどに、1メガワット級の太陽光発電設備を建設するための覚書が、デリー都市開発を中枢で担うデリー開発当局(Delhi Development Authority:DDA)と、インド太陽光発電公社(Solar Power Corporation of India)との間で交わしている。
同大臣はまた、ホームレスやスラム住民などの、依然として根強い貧困問題の現状にも触れ、具体的な対策と対応が急がれると呼び掛けた。