デリー動物園は、園内の人気者であった3頭のゾウたちと、まもなくお別れしなければならなくなった。
中央動物園管理局(Central Zoo Authority:CZA)は9日、国内の動物園やサーカス事業団全てに対し、飼育したり訓練している合計140頭あまりのゾウたちを、国立公園や野生動物保護区に直ちに移送するよう命じる通告を発令した。
11月12日付ナブバーラト紙が報じた。
CZA側の情報筋によると、国内の動物園やサーカスなどでゾウが飼育されている場所が、動物園法(Zoo Rules, 1992)に基づく最適な住環境となっていないという調査結果から、広い森林の中をゆったりと歩き回れる国立公園や動物保護区で、より自然に近い姿でのびのびと飼育する方が、ゾウにとっても観光客にとってもよい結果がもたらされると判断した上での措置となったようだ。
CZAの調べによれば、今年3月31日現在、インド国内26箇所の動物園と、16箇所のサーカス団で、合計140頭のゾウが飼育されているといい、うちデリーとマイソールの動物園にのみアフリカゾウがいる。
デリーにいるインドソウ、ラージラクシュミーとヒラ、そしてアフリカゾウのシャンカルは、まもなくジム・コーベット国立公園に移される。
国内の環境保護団体は、今回の措置に対し大いに好意的な意見を寄せている。
WWFインドの動物移送部職員は「ゾウの飼育には、運動のための広いスペースが欠かせないが、全ての動物園にそれを叶えるだけの敷地があるわけではない。これでゾウたちにとっては、ほぼ野生に近い状態で暮らせる環境が保証されたことになる」と喜ぶ。