バンガロールに拠点を置くインド天文学研究所(Indian Institute of Astrophysics)の研究チームが、プネの天文学・天文物理学大学共同センター(Inter-University Centre for Astronomy and Astrophysics)やナイニータールの研究機関ARIESと共同で、世界最大となる直径20メートルの大型分割鏡面望遠鏡(Giant Segmented Mirror Telescopes:GSMT)を開発している。
研究チームによれば、望遠鏡の設計は2010年に完了、2013年までにプロトタイプの完成を見込んでおり、実際の建設作業は2014年の開始を予定している。
現在、同チームはさらに大型で、初期の星や銀河、宇宙の性質や構成について解明する上で役立つことが期待されている、直径30メートルの望遠鏡(Thirty Meter Telescope:TMT)の研究開発に取り組んでおり、2020年までに米ハワイのマウナ・ケア山頂での実用化を目指している。
関係筋によれば今回、膨大な資金を要するこの望遠鏡開発プロジェクトは、米国立科学財団(National Sciences Foundation)および他国機関による資金調達に遅れから開始が遅れていた。