自宅PCに新しいソフトウェアをインストールする方法が分らなくなったカナダの中年女性が受話器を取り、サポートを依頼した相手は、グルガオンのiYogi。
電話を受けたテクニカルサポートデスクは女性のPCを遠隔操作し、瞬時に問題を解決してしまった。
こうした遠隔操作によるお悩み解決は、世界中どこにいても、自宅とオフィスとにかかわらず受けることができるため、斬新かつコスト効果が高いサービスとして今、注目が集まっている。
iYogiのCEOを務めるウダイ(Uday Challu)氏によれば、こうしたサービスの市場規模は現在750億ドルにも上るという。
iYogiのサービスを利用するには、同社が開発したデータベース用アプリケーション「iMandra」をダウンロードする必要がある。
顧客からの問い合わせを受けたiYogiの技術者は、iMantraデータベースにアクセスし、顧客固有のソフトウェアやハードウェアの仕様、過去の問い合わせ内容などを参照しながらPCの遠隔操作を行い、問題の解決を行う。
こうした一連のソリューションは通話記録とともにデータベースに保存され、次回の「通報」に備えるという仕組みだ。
「データベースに全ての履歴を保存しておくことで、膨大な顧客に対しても、個別のきめ細やかなサービスを提供できています」ウダイ氏。
メーカが通常提供している限られた保証期間を過ぎても、問題に直面して困っているユーザのニーズに応えるための第三者サポートとなることを目指し、2005年に英国向けサービスを開始したiYogiは現在、米国やカナダにもサービス網を広げている。
当初35名だった従業員は300名にまで拡大し、収益は1,500万ドルにも達した。
「今後は欧州やアジアにも進出したいです。保証期間を過ぎてしまったPCは、世界中に5億台あると言いますから」ウダイ氏。
顧客満足度93パーセント、問題の解決率84パーセントという同社、その気になれば他人のPCを遠隔から好きなように操作できてしまうことから、セキュリティ上のポリシーが気になるところだが、「その点は顧客ひとりひとりと機密保持計画を結ぶなどの配慮をしており、心配ありません」ということだ。