バンガロールでクリーンエネルギー製品を開発する会社「ルナール・エレクトロニクス(Lunar Electronics)」を経営するシェド・アフマド(Syed Sajjad Ahmed)さん(59)が、太陽光と電池だけをエネルギー源にして走る自動四輪車を開発、デリーまでの2000キロメートルの道のりをこの車両で向かっている。
アフマドさんは、社会活動家で反汚職法の即時通過と施行を断食により訴えているアンナ・ハザレ(Anna Hazare)さんを支持し、ハザレさんが次回の断食開始日と宣言している6月3日までにデリーに到着するべく、5月12日にバンガロールを出発した。
「化石燃料の価格は急騰する一方であり、また環境への負荷の少ない代替エネルギーの実用化は急務となっている。ひとりひとりが自分のことだと思わないと、変化は起こらない」と、今回試作した太陽光駆動自動車による冒険について説明した。
重量400キログラム、最高時速30キロメートルの、この車は、太陽光だけを使うと1日30~40キロメートルほど進めるが、バックアップ用バッテリー電池(12V/100 AH)と併用すると100キロメートルまで進める。
アフマドさんによると、この車の燃費はバッテリーの消耗費を含め、1キロメートルあたり50パイサから1ルピーとなっている。
開発費用は10万ルピーほどで、材料の多くを廃棄物回収場から集めたという究極のエコだ。
「ひとまずオートリクシャーをモデルに基本設計している。今後の改善は必要だと思っている」アフマドさん。
環境配慮型エネルギーの実用化は、急成長するインドにとって危急の課題であるが、「政府からは何のサポートもない」といういつも通りのシナリオがそこにある。