
(Photo from NDTV)
インド系大学院生を含むメリーランド大学の天文学者チームが、地球からおよそ1200万光年彼方にある銀河に、太陽の約400倍の質量を持つブラックホールが存在することを確認した。
インド系大学院生ディーラジ・パシャム(Dheeraj Pasham)さんを含む3人の研究員の共同研究による観測の結果、中程度の大きさのブラックホールを発見したと発表した。
ブラックホールは、光さえその重力から逃れられないことから、地球から見ると漆黒の宇宙に浮かぶ点にしか見えず、さらに太陽の数百倍から数十万倍ほどの中程度の大きさのものは特に観測が非常に難しいとされている。
今回の発見は科学誌「ネイチャー」に掲載された。
パシャム氏によれば、今回のブラックホールが発見されたのは、若い星が形成されている「スターバースト銀河」として知られる、おおぐま座にある銀河メシエ82で、ブラックホールと考えられる点の周囲を宇宙塵が周回し、また2つの大きなフレア(宇宙光)を目撃したという。
フレアのうち1つは1秒間に5.1回という、もうひとつは3.3回というリズミカルなペースで発光を続けている。