科学者でもある前大統領アブドゥル・カラーム(APJ Abdul Kalam)氏が主導して建設された宇宙科学博物館が17日、ケララ州コーチで開業した。
12月17日付Express News Service通信が報じた。
「サイエンス・パーク(Science Park)」と名づけられた同博物館ではPSLV(極軌道打ち上げロケット)打ち上げ機の巨大な威容を拝むことができるほか、今後数カ月をかけて政府機関や非政府機関からの支援を受け徐々に拡大ししていき、最終的には4階建ての施設内に様々な種類の望遠鏡やロケットのモデル、古今インドの偉大な科学者の研究やその成果などが展示される。
カラム氏は開業に寄せて「コーチが学生たちの探究心に着火する中心地になれば」と述べた。
カラム氏はまた、博物館のウェブサイト上で各施設や展示品などを見学できる、バーチャルツアーができるようになっていることを高く評価した。
開所式ではコーチ市内の学校から学生たちも招かれた。
ある学生から、インドにおける原子力発電所の必要性の是非を問われると、カラム氏は「電力はインドの発展に非常に重要な役割を担っている。太陽光、風力、バイオ燃料と併せて、原子力も(発電のための材料として)避けられないだろう」と回答した。