デリーで屑拾いを稼業に家計を支えている子供たちが、環境に配慮した生分解性の素材のみでできた「ピチカリ(Pichkari:スプレーガン)」を作り、先頃の満月に祝われた、色水やカラーパウダーを掛け合い春の訪れを喜ぶ祭り「ホーリー」でさっそく試された。
製作されたピチカリは、従来のプラスチックの代わりに、廃棄された段ボールを素材として作られた。
11歳という幼さで、家計を助けるため屑拾いをしている、ある少女によれば、特に工夫した点は内部の構造で、引き金部分を引いたら中に込めたカラーパウダーが華やかに広がるよう、何度も試作を重ねたという。
同じく設計に携わった13歳の少年は、「せっかく環境に配慮したピチカリなので、カラーパウダーは(化学物質で着色していない)オーガニックのものをぜひ使って欲しい」と話す。
ピチカリ製作を支援したNGO団体のひとつ、「チェトナ(Chetna)」では、商品として販売はしていないが、廃段ボールから組み立てる方法は伝授すると話している。
「路上でたくましく生きる子供たちの多くは非常に頭脳明晰であり、機会を与えてやりさえすれば、立派に才能を開花させる」同NGOでは話している。