デリー市内を走る高速鉄道を運営するデリー・メトロ社(Delhi Metro)は国連の展開する「炭素市場」プログラムに登録する世界で唯一の一般輸送システムとして、2009年から毎年、金額として3000万ルピー程度の炭素クレジットを稼いできた。
1月19日付TNN通信が報じた。
デリー・メトロを運営するデリー・メトロ公社(Delhi Metro Rail Corporation)スリーダラン(E Sreedharan)社長によれば、列車に備わった「再生型ブレーキシステム(regenerative braking system)」は新たな動力を生み出しエネルギーを節約することから炭素取引の対象として認定された。
このシステムは、ブレーキがかかるたびに車体に設置された3相牽引モーターが発電し、送電線に電力を戻す。
こうして再生された電力は列車の加速に用いられるという仕組みで、30%の節電に役立っている。
「毎日150万人がメトロを利用する。これはおよそ15万台の自家用車やバイクを道路から
一掃したことになり、二酸化炭素排出量を大きく削減した」スリーダラン氏は炭素クレジットを稼ぐことができた経緯の一部を説明した。
さらにメトロ敷設工事にフライアッシュ(飛散灰)ブロックを用いることで、10年間で390万トンの二酸化炭素削減に貢献できるとしている。
同公社職員によると「気候変動に関する国際連合枠組条約(United Nations Framework Convention on Climate Change)に批准するドイツの検査機関TUV NORDから2009年2月に、ブレーキシステムの工夫により、2004年から2007年までにおよそ9万トン、2008年は年間3万9000トンの二酸化炭素削減を認定された。現在フェーズ2が運行を始めているが、より大きな二酸化炭素削減に貢献しているものと考える」という。