世界で最も高く評価される空港を目指す、デリーのインディラ・ガンディ国際空港(Indira Gandhi International Airport)のターミナル1Dに、ついに国内の空港で初めて映画館がオープンした。
この映画館は、インドでも近年急成長しているエンターテインメント会社パラマウント・テクノロジーズ(Paramount Technologies)が発表した、「6D体験」を謳う最新設備「iRido 6D」を備えたもの。
「iRido 6D」を備えた映画館を持つ空港は、世界でも数えるほどしかない。
具体的には、客席が最大6度傾き、観客はウォータースプレーやエアブラスト、バブル、スモーク、そして擬似的な雨や霧、雪などが劇場空間に放出されるほか、足の裏をくすぐられたり、突っつかれたりといった、体感型のエンターテインメントを体験できる。
シミュレーション技術は韓国の企業が開発したものだという。
「利用客の快適性、利便性、そして娯楽性を最大限に確保するための、画期的なコンセプトを取り入れ続けていきたい」
同空港の経営母体となるデリー国際空港公社(Delhi International Airport Limited)のプラバーカラ・ラオ(I Prabhakara Rao)CEOは語っている。
ただし残念ながら、この映画館で上映されるのは、15分あまりの6D体験用特別ムービーに限られ、3時間あまりに渡るマサラムービー全編を楽しめるわけではなさそうだ。
チケットの料金は250ルピー(娯楽税別)となっている。