カルナータカ州ハッリゲリ(Halligeri)村でオーガニック農業を営むガンガダールさんは、数千年の昔から民間療法に用いられてきた十数種類の医薬稲を栽培している。
インドには実に50万種類の稲があるとされているが、近年は収入につながりやすい多収穫種の普及により、古来からの品種栽培が衰え始めている。
12月17日付ナブバーラト紙が、こうした市場の傾向に対峙し、従来インドで用いられてきたコメを守ろうという「Save Our Rice」キャンペーンについて報じた。
冒頭のガンガダールさんもキャンペーンに賛同する一人で、「Sahaja Samrudha(自然な生育、という意味)」と名付けられたオーガニック農業経営者のグループに参加している。
グループでは水田耕作者らを募り、古代から人々の健康を守ってきた医薬稲の保護を託している。
例えばアンベ・モレ(Ambe More)、カリ・ガジビリ(Kari Gajivili)などの医薬稲は出産直後の女性に、カリ・カラバッタ(Kari Kala Bhatta)はヘルペスの治療に、ドッダ・バイラ・ネル(Dodda Baira Nellu)は胃酸を抑える働きがあるなど、それぞれの稲には効能がある。
「Save Our Rice」キャンペーン議長のクリシュナ・プラサードさんは「法人による農業経営の場合、まずは利益優先という発想になるため、多収穫種が市場を圧巻し始めたらますます(医薬稲などの需要にばらつきのある品種は)危機的状況になるだろう」と危機感を顕にしている。