白亜の王妃廟タージ・マハール(Taj Mahal)が鎮座するウッタル・プラデーシュ州アーグラー(Agra)では今年、春の訪れを祝う「ホーリー」で、色の粉をかけあう祭りが禁止された。
3月20日付TNN通信が報じた。
インド考古学調査委員会(Archaeological Survey of India:ASI)では市民に対し、貴重な遺跡やモニュメントに色つきの水をかけないよう警告した。
この命令を強化するため、ホーリー当日は警察車両がアーグラー市内を巡回し、飲酒などにより挙動が定まっていない者などを取り締まった。
また、ホーリーの色粉を持った人が遺跡の敷地内部に侵入しないよう、中央産業保全警察部隊(Central Industrial Security Force:CISF)が各遺跡周辺に展開された。
「服に色がべったりついている人も入場を拒否している」警備に当たった警察官は話した。
同時に大型車両の入市規制も施行され、観光地アーグラーを訪れる人はホーリーの時期に限り大幅に減少している。