インドの国営軍需工場局(Ordnance Factory Board:OFB)は、米国の主要兵器製造レイテオン(Raytheon)社から、高精度爆弾技術を取得するための交渉を行っている。
レイテオン・ミサイル・システムズ(Raytheon Missile Systems)社上級幹部ベン・フォールド氏は、同社が開発した強化型「Paveway-II」デュアル・モードGPS/レーザー誘導爆弾の技術を、インド空軍の利用に向けて移行するよう、国内軍需機器生産を担当するOFBと交渉を持ったことを、現在行われているパリ航空ショーの会場で、報道陣に明かした。
同氏によれば、現在は米国政府から手続き上の許可を待っている状態だ、と付け加えた。
1964年に初めて開発されたPaveway爆弾は、静止目標及び動体目標ともに攻撃できるよう、可変性の弾頭を積む、米国空軍の標準兵器である。
新型の全地球測位システム(GPS)とレーザー誘導能力のおかげで、誤差4フィート未満で目標に落下させることができる。
1999年のカルギル戦争の間、インド空軍は、インド側領地内でパキスタン軍に爆撃するために、レーザー誘導キットを土壇場でインストールせねばならず、さらに目標の設定と攻撃のために、爆撃機2機を使用する必要があった(ため、非常に非効率であった)。
GPSとレーザー技術の両方がひとつの爆弾で利用可能になったことで、軍隊配備より小規模にし、巻き添え被害なし、攻撃任務を仕掛けることができるようになった。
インド空軍の前長官、Air Chief Marshal S.Krishnaswamy氏、及びS.P.Tyagi氏がともに、高精度爆弾の技術を取得する必要性を強調してきた。
フォード氏は、レイテオン社がおよそ10年前に、Paveway爆弾を数本インドに供給したと語っている。
しかし今や争点は、この「非常に強力な兵器」の技術移行(TOT)にフォーカスしている。
いかなる気象条件でも、日夜問わず、Jaguar、Mirage 2000その他インド空軍保有戦闘機から発射できるからだ。
またフォード氏は、レイテオン社はこれまで、米国内に25万種、海外に5万種のPavewayを供給し、戦場で実際に使われ、最近はイラクでも使用されたと語っている。
Paveway-II固有のデュアル・モード能力は、「他のどんなシステムにもまだ搭載されていない」精度と柔軟性を搭載すると、フォード氏は強調した。