プラティバー・パティル(Pratibha Patil)さん(72)がこのたび遂に、インド初の女性大統領として、その座を勝ち取った。
各州議会、及びインド国会における投票で3分の2近くという圧倒的多数票を集めて当選した。
パティル氏はラジャスターン州知事で、今回の大統領当選を、「人民の勝利」と例えた。
支持者らや海外各紙は、パティル氏の当選をきっかけにして、婚姻時の持参金や、夫へ追随する殉死など、いまだ多くの問題を抱える農村部のインド女性たちの地位向上、それに伴う男女機会平等への大きなステップを期待している。
パティル氏が候補者に選出されたのは、当初の候補者に不満を表明した国民会議派党左翼勢力からの推薦で、まさに滑り込みセーフであったものの、同党総裁で、イタリア出身のソニア・ガンディ氏からの力強いバックアップを受けていた。
「独立以来60年間で初めて、我が国は女性の大統領を迎えることができた」喜びの会見でガンディ氏はこのように述べた。
「私は全国民、全インドの男女に感謝しています。これはわが同志たちが支える理念にとっての勝利であります。」
ロイター通信はパティル氏の当選が確定した際の声明を、いち早く報道した。
当選の陰には様々な論争もあった。例えば最近、ムガル侵略者からインド女性を保護するためにブルかが導入されたと、イスラム教徒の集会の場で発言し、後に撤回している。
また、同氏が設立に加担した銀行は、親戚に低利のローンを提供し、倒産したという疑惑も浮上した。
国民会議派党はこうした疑惑の数々は、反対勢力からの圧力であるとして否定している。
この国の大統領職は、主に形式的なポストであるものの、分裂した有権者が不安定に立ち上げる連立政権の上で、しばしば重要な役割を担うことになる。
およそ4,500人の国会議員と州議会議員が、大統領選へ統領する資格を持っている。
これまでの科学者出身で、政党勢力とは孤立した伝説的大統領、A P J アブドゥル・カラム氏に代わって背負う荷は大きいと言えそうだ。