両親がケララ州トリバンドラム出身で、現在は一家で米ボストンに住む14歳の少女が、太陽電池で稼働する安価な浄水器を設計し、全米の理数系の才能を発掘するコンテストで「アメリカの若き科学者(America's Young Scientist)」としての最優秀賞を獲得、賞金2万5000ドルを手にした。
受賞したのはディーピカ・クルップ(Deepika Kurup)さんで、今回獲得した賞金を、インドをはじめとする水不足に悩む国々でのプロトタイプ版浄水器の設置に使いたいと話している。
コンテストは化学・電気素材メーカーのスリーエム(3M)が主催したもの(正式名称:Discovery Education 3M Young Scientist Challenge)で、クルップさんを含めた最終選考まで勝ち残った9名は、3カ月間に渡ってスリーエム社の科学者の指導を受けながら、それぞれの発明の仕上げに取り組んだ。
この研修期間中には、オバマ米大統領による激励訪問も受けている。
クルップさんが考案した仕組みは、太陽光を当てた酸化チタンと酸化亜鉛が化学変化を起こし、特定のバクテリアを破壊する水酸基を生成することにより、水を浄化するというものだ。