SILICON VALLEY:
7月に引退後、初の海外遊説となった米カリフォルニア州シリコン・バレーを訪れたアブドゥル・カラム(A P J Abdhul Kalam)元大統領は、同地に新しく建設されたインド共同体センター(India Community Centre:ICC)において、インド科学大学(Indian Institute of Science:IIS)北米同窓会、インド工科大学(Indian Institute of Technology:IIT)在米同窓会、インド企業家協会(The Indus Entrepreneurs:TIE)が共同で主催するイベントに出席した。
米で成功するインド人技術者や企業家、科学者らを前にし、カラム氏は、以下のように語った。
「(インドと米国を隔てる)大西洋を越えた同胞たちは、一様に大きな変化を遂げます。職業、夢、働き方を変え、最終的には莫大な成功を手にするのです。米国という国は、業績を上げた人を正当に評価し、失敗を恐れない風土があるからでしょう。かつて私の上司であり、良き助言者だった宇宙科学者の故サティシュ・ダーワン(Satish Dhawan)は、『問題に支配されてはならない。問題を支配し、立ち向かう力を培え』と教えてくれたものでした。優れた能力に恵まれたインド人の皆さん、これからは、(成長のためには変化を厭わない)その強靭な意志力を、祖国のために大いに発揮しようではありませんか」
2020年までに都市部と農村部の格差を狭め、エネルギー効率の向上と清浄な飲料水の供給、教育機会の均等を実現し、インドを先進国の仲間入りにと目指すカラム氏は、「その成長は、インドの持つ豊かな遺産に基づくものでなければなりません。」と述べ、「インドとは、優秀な研究者、科学者、実業家が集結するべき、一大目的地となるでしょう」とまとめ、大きな喝采を受けた。
この壮大な目標を実現するための最重要項目として、カラム氏は、小学校教育の大切さを訴え、「子供に最も影響を与えるのは、父、母に次いで、小学校教師です。子供たちが自信を持ってのびのびと才能を発揮しながら成長できる国は、すなわち国の自信と成長も約束されるということです」と強調した。