インド国鉄は、ヒマラヤにパリのエッフェル塔よりも35メートルほど高い、高さ359メートルの鉄道橋が、現在建設されている。
アーチ形の耐震・耐風設計の鉄骨構造の鉄道橋は全長およそ1.4キロ、2万5000トンの鋼鉄を用いて、ジャンムー・カシミール州の山岳地帯にあるチナーブ川に架けられることになっている。
完成すると、これまで世界で最も高いとされてきた、中国の貴州省にあった高さ275メートルの橋を超え、世界最高の高さを誇ることになる。
2016年末までの完成を目指し、急ピッチで作業が進められている。
実際、建設作業は2002年に始まっていたが、この地域特有の強風などの厳しい自然条件に阻まれて、2008年にいったん作業が中断されている。
建設関係者によれば、最大の課題は、川の流れを妨げることなく橋を架けることであるという。
建設プロジェクトの総費用は9200万ドルほどと見積もられている。
橋が完成すると、ヒマラヤの街バラムッラからジャンムーまでが、現在の半分ほどの6時間半ほどで結ばれる。