「ヨギ(ヨガのインストラクター)はテレビ」という忙しい現代人に、「マスメディアを通じたヨガの修得は百害あって一利なし」という警鐘が鳴っている。
11月19日付ナブバーラト紙が、権威あるヨギ複数にインタビューし、テレビでヨガを修得することの弊害を紹介した。
「ヨガは非常に高い集中力を必要とし、またポーズの修得には個性に合わせた的確な指導が不可欠だ。このため、インストラクターの指導の下で正しく行うことが必須である。アサナ(ポーズ)とプラクリヤ(プロセス)は各人により異なり、テレビを真似てもそれは必ずしも最適なものではなく、トラブルを引き起こしかねない」著名なヨギの一人で、サティヤ・ファンデーション代表のアシーシ・チャテルジー氏は指摘する。
ヨガの本質は、瞑想の要素を取り入れ、心身を統一するための訓練である。
デリーのムールチャンド(Moolchand)病院に勤める整形外科医、マノージ・クマール氏は、「近年、テレビを見ながら真似た誤ったヨガのポーズで怪我をしたと訴える患者さんが急増している。週に2、3名は、そうした患者さんが受診している」と警告する。
マハーラシュトラ州ムンバイ近郊の高原地帯、ロナワラ(Lonavala)でヨガ学校を運営するボーガル氏は、「マンツーマン指導が理想的だが、実際には1名のヨギ、1名のアシスタントに30人程度でも十分に対応できる。テレビでは精神的な価値を高めることができず、あたかも簡単なエクササイズであるかのように勘違いしてしまい、重大な事故につながるため、絶対に避けたほうがいい」と述べる。
実際にテレビを観ながらヨガを実践していた学生は、「最初は手軽だと思って毎朝、楽しみに実践していたが、先日膝を壊してしまい、回復に時間がかかりそうだ」と嘆く。
先述のチャテルジー医師が言うように、テレビはヨガの知名度を上げる意味では貢献したが、ヨギの代わりにはなり得ず、むしろ非常に危険である。