連続無差別テロ事件の標的となったタージマハル・ホテルで総支配人を務め、夫人(38)と、14歳と5歳になる2人の息子を無残にも凶弾により亡くしたカラムビル・カン(Karambir Kang)氏(40)が21日、職場に復帰した。
昨年11月より現職にあるカン氏は、最愛の家族を突然、卑劣なテロリストらにより奪われるという絶望に遭遇しながら、ホテルに閉じ込められた宿泊客らの救出活動を最優先にし、私情を排して支え続けた。
およそ60時間におよぶにらみ合いの末、ようやく緊張から解かれた日より、夫人と子供たちの葬儀を済ませ、遺灰を抱えてモハリ(Mohali)にある自身の別荘にわずか数日間こもったのちの職場復帰となった。
タタ・グループ会長のラタン・タタより、まとまった休暇を取るよう助言されたようだが、文化遺産でもあるホテルが大きな損傷を受けたことから、その処理に淡々と当たっているという。
しかし口数は少なく、周囲は深い悲しみに同情を禁じ得ない。
別の5つ星ホテルで総支配人を務め、カン氏をよく知る人物によれば、「彼らしい行動だ。ホテルの営業再開よりも、彼が通常業務に復帰したことの方が、テロリストへの直接のメッセージとして大きな意味を持つことだろう」と語っている。