ベッドから起き上がり、iPodで「インディアンポップ」を楽しむ62歳のギータさんの笑顔は、しかし1週間前に命の脅威を味わった人のものとは思えない。
膝の手術を受けるためにムンバイのクンバラ・ヒル病院(Cumballa Hill Hospital)に入院していたジャカルタ在住のギータさんを診察した医師が、たまたま胸から腹部にかけての大規模な胸腹部大動脈瘤を発見、インドでもまれな「ハイブリッド手術」を急遽行い、一命を取り留めた。
12月21日付ナブバーラト紙が報じた。
ハイブリッド手術とは、心臓手術室で一部処置を行ったのちにカテーテルラボに移し、残りの治療を行うというもの。
「偶然、動脈瘤という爆弾を抱えていたことが分かり、命が助かった。先生たちには感謝している」ギータさんは手術後の18日、記者に語った。
動脈瘤は、全身に血液を供給する大動脈の膨張であり、破裂すれば致命的である。
また最悪なことに、自覚症状がほとんどない。
ギータさんの場合は欧米からの医療ツアーでも有名なブリーチキャンディ病院(Breach Candy Hospital)での予術CTスキャンで、大型の胸腹部動脈瘤が発見された。
執刀はケララ州ティルヴァンタプラムにある大動脈瘤治療専門のAortic Aneurysm Clinicからニーラカンダン(Dr K S Neelakandhan)医師が、塞栓の介入型放射線治療の専門医であるムンバイのラフール・シェート(Rahul Sheth)医師とともに当たった。