ポリオなどの伝染病が原因とされる「口唇裂」(先天的に上唇が縦に裂けた状態)で生まれた貧しい子供たちに、無料で整形手術を行うウッタル・プラデーシュ州バラナシ(Varanasi)の外科医師、スボード・クマール・シン(Subodh Kumar Singh)氏と、同氏が手術を手がけた小さな女の子、ピンキーの物語を追った39分のショートドキュメンタリー、「Smile Pinki」が、第81回オスカー賞「ベスト・ドキュメンタリー(短編)」部門を受賞した。
23日付ナブバーラト紙が報じた。
作品では9歳の女の子が、簡単な整形手術を受けたことで積極的に明るく振る舞えるようになり、人生が変わっていく様子を描いている。
全米70都市で公開された「Lost Boys of Sudan」など数々の長編ドキュメンタリーを手がけてきたメグ・ミリヤン(Meg Mlyan)監督による、異例ともいえる短編作品。
受賞の感想についてミリヤン氏は、「短編だと映画館での公開事体が難しい。しかし今回オスカー賞を受賞したことで、インドを含めた広い地域でテレビ放送される可能性も出てきた。ごく小さな努力が、幸せの連鎖を生んでいくというメッセージを、世界中を回って伝えたい」との抱負を述べた。
アメリカの医療機関を中心に支援されているシン医師の活動はこれまで、世界70カ国の子供たちを中心とした「口唇裂」の人々に光を与えた。