700名の学識者を全世界から集め、国連に公用語としての認定を求める第9回ヒンディ語国際会議(World Hindi Conference)が、南アフリカの首都ヨハネスブルグで22日、開幕した。
この会議はインド外交省プリニート・カウル(Preneet Kaur)大臣(Minister of State for External Affairs Preneet Kaur)および南アフリカ財務省プラヴィン・ゴルダン(Pravin Gordhan)によって共催されたもの。
経済成長著しいインドを中心として、8億人の話者が存在すると試算されているヒンディ語を国連の公用語化とする取り組みには、モーリシャスに本拠を置く団体「World Hindi Secretariat」が中心となって推進しているが、財政面で非常に負担が大きいことを訴えている。
かつてインド独立の父、マハトマ・ガンディが留学していた南アフリカで財務省を仕切るゴルダン大臣は、「インドおよび同国の公用語であるヒンディ語は、特にこの国の将来性を考えると、今後ますます避けては通れない言語となるだろう。」と述べ、ヒンディ語の重要性を改めて強調した。
国際会議の開幕式にはインドからガンディの孫娘にあたるイラ・ガンディ(Ila Gandhi)氏も出席し、「誰しも母語を話さなければならない。旧統治者イギリスがもたらした英語にこだわる必要はない」と述べた。