スウェーデンの大手家具小売業者イケアのインド子会社、イケア・インディア(Ikea India)は24日、テーランガーナー政府との間で正式な覚書に調印し、同州に第1号店を進出することを公式に発表した。
1943年に創業し、今や世界最大の家具、家庭用品、繊維製品の小売業者となったイケアは、インド政府が推進する自由下政策の下で初めて、100パーセントの外国直接投資(FDI)による進出を許可された企業となった。
2013年5月、インド政府は同社に、外資ブランド単独での進出と小売店鋪設立のための、1050億ルピーの外国直接投資を許可した。
今回の覚書の調印により、インド第1号店のオープンは、テーランガーナー州ハイデラバードとなることで、ほぼ確定したことになる。
インド政府が発表した声明によれば、同社が基本理念として掲げる、国内サプライヤーとの連携が、インド経済に多大な恩恵をもたらすことが期待されている。
イケアによれば、今後もインド国内大都市を中心に、店舗数を拡大して行くとしている。
まだまだ目の肥えた消費者にとっては、ないものづくしのインド。
良質で廉価な家具も、そのひとつに数えられる。
最後の砦、インドへの進出が、消費者にどのように受け入れられ、そして、同社の成長を維持できるかが、要となるだろう。