ウッタル・プラデーシュ州観光局では、海外交流省(Ministry of Overseas Indian Affairs)とタイアップし、景勝地や遺産の観光に加え、自身の来し方を探りに来た海外在住インド系住民のための特別ツアーを主催、推進している。
11月23日付ナブバーラト紙が報じた。
「ディスカバー・ユア・ルーツ」と名付けられたツアーは2003年より展開されているが、近年脚光を浴び始め、これまでのところ18世紀末から19世紀初頭にかけモーリシャス、南アフリカ、フィジー、トリニダード・トバゴなどに移住した人々20名のルーツを特定している。
最近の例としては11月13日にトリニダード在住のサラン・ラモウトゥール(Sarran Ramautor)さんが、同州アダムプル村で遠戚と巡り合うことができた。
祖先がカルカッタから労働者としてトリニダードへ渡ってきたことを示す古い移民票を目にしてからというもの、自身のルーツに興味を持ち1995年から様々な情報収集を行ってきたサランさんは、今年9月になって同州ウェブサイトでこのツアーを知り、さっそく利用したと話している。
海外在住者や、インド系住民からのこうした需要は近年になり高まっており、ツアーの詳細をウェブサイトに掲載するだけでなく、各国にあるインド大使館とタイアップして広告を行っている。
利用者は150米ドルを手付金として支払い、古い手紙や卒業証書、移民票など、個人を特定できるものを提出する必要がある。
同観光局によれば問い合わせの大半はインド東部出身者と見られる人々から集中しているといい、ルーツ探しの他、行程表の作成や空港への送迎、通訳などコミュニケーション面の補助も提供している。
職員によれば祖先のルーツに当たる農村を訪れた人々たちのほぼ全員は、その発展に寄与したいという希望を述べているといい、ツアー収入以上の収穫がありそうだ。