第3四半期の業績発表後の7月24日に、投資家およびアナリストを招集して行われたライブストリーム電話会議の席で、アップル社のティム・クック(Tim Cook)CEOは「インドは大好きだが、わが社の製品の売上をアップする商機がほとんどない」と発言していたことが分かった。
「私はインドが大好きだが、アップル社は今年度の中期において、インド以外のマーケットに力を入れているように思う。このことは必ずしもインドを軽視しているという意思表示ではない。インドにも商機はあり少しずつ伸びているが、私個人の見解においては、少なくとも中期はインド以外のマーケットにより大きな可能性を見出している」クックCEOは、あるアナリストからインド市場における同社の消極的な姿勢に関して質問され、このように回答した。
クック氏はまた、インドにおける業績の不振は、流通経路の不備も要因として挙げられるとし、「インド国内において(州をまたぐなどして)複数次の流通規則が適用されることが、必然的に製品コストを圧迫している」と指摘している。
さらにクック氏は明言しなかったものの、旗艦製品であるスマートフォン、iPhoneは、同社の一般的な販売手法である、通信事業者と提携して消費者に対し端末の価格を優遇する代わりに、契約期間に1年ないし2年の「縛り」を設ける手法がインドには存在しておらず、他社の廉価なスマートフォンとの直接的な競争を強いられていることも、国内での不振につながっていると、インドのメディアは伝えている。
追い打ちをかけるように、インドの外国直接投資規制によって、サプライチェーンや製品の販売を直接的に管理する同社のスタイルを維持することが困難となっている点も見逃せない。