ムガル朝アクバル帝(Jalaluddin Mohammad Akbar)時代の1577年ごろに著された、ムガル第一皇帝ティムール(Timur)帝の生涯を描いた挿絵入りの手書き草稿「Tarikh-e Khandan-e Timuriyah」が、ユネスコの世界史料遺産(Memory of the World)に新たに追加された。
5月26日付ナブバーラト紙が報じた。
この草稿は、今回新たに追加された世界中の史料45点のうちのひとつ。
「ムガル朝はインド人のみならず、世界中の人々に社会的、文化的、経済的な影響を与えてきた。ことにその占星術、天文学、医学、美術、建築、絵画、文学の発達へ果たした役割は非常に大きい」ユネスコはサイト上でこう評し、「Tarikh-e Khandan-e Timuriyah」はムガル美術高潮期の好例であると分析している。
現在、世界史料遺産には石やセルロイド、羊皮紙、録音史料などを含む238点の史料が登録されている。