26日に収録が行われた、英国を発祥とする人気クイズ番組「クイズ・ミリオネア」のインド版、「誰がミリオネアになるか?(Kaun Banega Crorepati)」の第4シーズンで、「最貧困州」としばしば悪称されるビハールで月収わずか6000ルピーほどで家族を養う男性が、見事最高賞金である5000万ルピーを獲得した。
10月27日付ナブバーラト紙が報じた。
賞金を獲得したのはコンピューター・オペレーションと家庭教師を職業とするスシル・クマール(Sushil Kumar)さん。
5000万ルピーを約束する「ジャックポット」と呼ばれる、最も難易度の高いラスト・クエスチョンに正解すると、バッチャン氏と抱き合い見学の妻に駆け寄り、興奮を隠しきれない様子がニュース速報で報じられた。
番組はインドで11月2日に放送される。
司会者である「ビッグB」ことボリウッドの大御所俳優、アミターブ・バッチャン(Amitabh Bachchan)氏(69)は大興奮で自身のブログ「bigb.bigadda.com」の中で次のように綴った。
「スタジオ中の興奮が爆発した瞬間だ。ビハール州内部で慎ましく暮らしてきた若者が最高の賞金である5000万ルピーを勝ち取ったのだ。(中略)これこそが一般人の潜在力だ。そして、そうした一般人が、機会を与えられさえすれば、その強さと能力、見識を世間に知らしめることができ、誰もがトップになれることを証明すること、これこそがこの番組の存在意義だ」