近年、インド映画において恋人同士が愛し合うシーンを歌や踊りでカモフラージュする必要性が薄れつつあり、直接的な表現をスクリーンに投影することはもはやタブーではなくなってきた。
しかしそのことが反対に、映画製作者の頭を悩ませ始めている。
6月27日付ナブバーラト紙が報じた。
例えば2004年のヒット映画「Murder」の続編として、7月8日から公開予定の「Murder 2」を製作している30歳の若き監督スーリ(Suri)氏は、主演俳優のエムラーン・ハシミ(Emraan Hashmi)とジャクリーン・フェルナンデス(Jacqueline Fernandez)とのラブシーンの撮影に骨を折るひとりだ。
「監督はじめ外野がどうこうすべき、という指示をして撮影できるシーンではない。2人の感情が高まり思い思いに演技するのを待つ必要がある。だからこそどういった方向に俳優たちが動くのか予測がつかず、カメラマンも苦労するようだ」と語る。
スーリ氏はこうした事情をふまえ、ラブシーンの撮影を全てスケジュールの最後に回す方針としているという。
「Murder」が2004年に公開された際には、作品中の濃厚なラブシーンが話題をさらったものだったが、「続編でも同等かそれ以上のシーンを盛り込んでいる」スーリ氏。
「ラブシーンは観衆に刺激を与えるためのものであり、それ以上でも以下でもない。インド映画は今後も、人々を興奮させるためのさまざまな手法を取り入れていく必要があるだろう」スーリ氏はまとめる。