インド最大の年中行事であるディワリ祭りも終盤を迎え、マハーラシュトラ州公害防止局(Maharashtra Pollution Control Board)が26日から28日にかけてムンバイの大学生の協力を得て実施している騒音公害調査では、今年は騒音レベルが例年より大幅に低い傾向にあることが分かった。
10月28日付ナブバーラト紙が報じた。
ディワリといえば一般市民が目で愛でる花火だけでなく、強烈な爆音の出る爆竹などを用いることから、時に危険を伴うことが問題視されてきた。
特にその名もずばり「ボンブ」(爆弾)と呼ばれる爆竹は破壊力があり、取り扱い方法によっては点火する人や周囲で遊ぶ子供が火傷をしたり、突如炸裂する爆音により心臓の弱い人に悪影響があるなど、近年は製造業者に対する生産自粛などの対策を政府は講じてきた。
ところが今年、民間企業と協力して住宅地を中心とした州内115カ所(うち72カ所はムンバイ)に学生調査員を派遣し騒音レベルを調べたところ、騒音レベルが著しく低下していることが分かった。
「教育機関で学生や子供たちに『騒音のないディワリを楽しもう』と積極的に推進してきた成果が表れた。昨年ひどい騒音を記録していた(ムンバイ市内の)一部エリアでも、今年はむしろ車両通行音のほうが目立っていた」同局職員。