デリーで昨年末、交通事故に遭い脳死状態に陥った20歳の若者が、父親の意思で臓器提供をすることにより、34人の命を救っていたことが分かった。
アンモル・ジュネジャ(Anmol Juneja)さんは交通事故で重傷を負い、回復の見込みのない脳死状態に陥っていた。
「息子がゆっくりと死んでいくのを見ていられなかった。それよりも、他の人に役に立てた方が、息子も本望だったと思う」父のマダンモハン(Madanmohan)さんは、臓器バンク(Organ Retrieval Banking Organisation:ORBO)への登録を決めた動機を涙ながらに明かす。
「ちょうど、臓器移植を危急に必要としている患者が34人もあった。通常、回復の見込みのない脳死状態の患者の家族に、臓器提供への同意を求めるのは非常に難しいが、ジュネジャ一家は進んでそれを望んだ稀な例だ。結果として多くの人の命を救うことができた」臓器移植を担当したデリーの医療センター「All India Institute of Medical Sciences」の担当医師は語る。
このセンターでは、臓器移植を呼びかけるキャンペーンに、アンモルさんの顔写真を使用することに決めている。