インド初の火星ミッションは10月中旬の打ち上げに向けて、科学者によるペイロードの試験が完了し、衛星に搭載するのみと着々と進んでいる。
このミッションでは、火星の周囲をおよそ6分以内に計測できる3.59キログラムのメタン・センサーをはじめ、実験用ペイロード5本、総重量14.49キログラムを搭載した衛星を打ち上げる。
前回のミッションでは、火星の薄い大気にはメタンが含まれていることが分かっている。
メタンは微生物がその消化プロセスの中で排出することで知られている。
この火星ミッションに成功すれば、インドはアメリカ、ロシア、ヨーロッパ、中国、日本と並ぶ、宇宙開発トップ国家に仲間入りすると、期待が集まっている。
インド宇宙研究開発機構(ISRO)の防衛用ロケットPSLV-XLが、シュリハリコタ(Sriharikota)宇宙センターからミッションを打ち上げるものと予想されている。
衛星は11月26日に地球の軌道を外れ、およそ300日間の火星への旅へと出発する。
科学者による計算では、来年9月22日に火星の軌道に入るものと予想されている。