ビハール州の州都パトナー(Patna)から東に230キロにあるダーラーラ(Dharhara)村で、女児の誕生を祝ってマンゴーなどの果物の木を植える、独特の伝統を伝えるドキュメンタリー映画「マンゴー・ガール(Mango Girl)」が9月、米国のニューハンプシャー州で初上映される。
「マンゴー・ガール」は48分間のドキュメンタリー映画で、ビハール出身で現在はムンバイを活動拠点とするインド人監督クナール・シャルマ(Kunal Sharma)氏と、アメリカ人監督ロバート・カー(Robert Carr)氏による共同制作となっている。
「農村の人たちが、女児堕胎の悪習を断ち切ることはもちろん、ダウリー(持参金)や、さらには地球温暖化を食い止めるために、独自の工夫をしている様を描いた」(シャルマ監督談)この映画は、中国、ドイツ、英国、そして米国で、すでに大変な話題になっている。
この村では女児の誕生を喜び、少なくとも1人の赤ん坊に対し10本の果樹が植えられる。
そして実った果実から得られた収益は、その子の教育や結婚のために使われるのだ。
シャルマ監督によれば、映画の制作には、この伝統の発祥について調べることから始まり、現代社会へのメッセージを浮き上がらせるまで、3年の月日を要した。
「特に、結婚式シーンの撮影には時間がかかった。まず、花嫁はマンゴーの木と結婚し、それから花婿へ嫁ぐことになっている」シャルマ氏。
この村の、慎ましいが強い意志のこもった慣習に、同州のニティッシュ・クマール(Nitish Kumar)州首相は感銘を受け、男女平等と、環境保護の両面から、州内全村の模範として掲げている。
初上映の後は、世界中の映画祭で上映される予定となっている。