これまで、ボリウッド映画をデリーで撮影する場合の定番の場所といえば、クトゥブ・ミーナールやラールキラーなど、悠久のインドを彷彿とさせる史跡を用いることが一般的だったが、日本からの技術援助を受けて開通した、ピカピカで近代的なデリーメトロが新たにホットな撮影地となっている。
最新リリースされた2作と近日公開予定の2作で、さっそうと走るメトロを背景としたシーンがふんだんに盛り込まれるなど、映画プロデューサーらはメトロに熱いまなざしを向けている。
ところがメトロでの撮影にこぎつけるためには、かなりの覚悟が必要のようだ。
まず、運営する政府経営のデリーメトロ鉄道株式会社(DMRC)に撮影許可の申請を出し、最低でも15日間の審査期間を経なければならない。
そして晴れて審査を通過し、撮影を決行するとなると、1時間あたりなんと10万ルピーもの料金を支払わなければならないのだ。
「このほかにも損害時の保証金として50万ルピーの銀行保証が必要です」デリーメトロ鉄道の職員は付け加える。
これに対し、従来のように遺跡や史跡で撮影を行う場合は、国立考古学調査局(Archaeological Survey of India)によると1日あたり5,000ルピー、保証金として1万ルピー準備すれば済むというのは、なんとも複雑な心境だ。