デリーでは、パーティや結婚式などでインド料理を出すのは、もはや古すぎる慣習のようだ。
最近、インド全土でブームになっている、エジプト、ヨルダン、モロッコ、トルコ、シリアなどの、いわゆる「中東料理」。
しかし本物を求めるデリーっ子に出す時には、注意が必要だ。
9月27日付ナブバーラト紙が、こうした中東料理がデリーでどのように根付いていっているかを紹介した。
特にレバノン料理は人気が高く、チーズ料理「レブネ」やレモンの酸味が効いたパセリサラダ「ダブーレ」、ラム肉を挟んだ「シャワルマ」などの古くからの人気料理はもちろん、地元しか伝統的なシリア料理もレストランで供されるようになって久しい。
インドへやってきて18年になるギリシャ系レバノン人シェフ、ラッフィさんによれば、ミントやハーブを使い、独特の味わいのあるレバノン料理はインド料理にも通じるところがあるが、「最近のデリーっ子には、『レバノン風スナック』などといってお茶を濁すことは通じない。本物を見分ける舌が肥えている」という。
子羊肉のミートボールをヨーグルトソースで和えた「キッベ」などはインド料理の「コフタ」に通じ、受け入れられやすいようだ。
デリーでモロッコ料理店を経営するラジニーシ・マリクさんは、「これ以外にもドライフルーツとマトンを煮込む『タジメ』など甘い味付けの肉料理は、当初インド人の味覚に合わないと懸念していたが、今では誰にでも好まれる定番メニューになっている」と説明する。