8月29日付Economic Times紙が、中国でヨガスクールを開校し、8年程度で400万ドル規模もの事業に成長させたインド人ヨガ導師のサクセス・ストーリーを紹介した。
マンモハン・シン・バンダリ(Manmohan Singh Bhandari)さんは2003年に中国に渡った当時、「ヨガがアメリカ発祥のものだと思い込んでいる人が多いことに非常に驚いた」という。
シンさんはその後、北部インドでヨガの聖地として知られるウッタラカンド州リシケーシュ在住時代に観光で訪れたことから知り合った、元ファッション雑誌編集長の中国人女性と結婚し、北京で本格的なヨガスクールを開校、瞬く間に評判を呼び、上海や広州など37カ所にフランチャイズ展開するまでになり、中国政府にも公認されるようになった。
現在同スクールには6000名を超えるヨガ講師が在籍している。
「急速な成長を続ける中国では、心身のバランスを崩して心を病む人も増加している。ヨガはそうした人たちに救済の手を差し伸べる重要な手段のひとつとなっている」スクールの経営を管理する妻のヤンさんは説明する。
その証拠にシンさんの門弟として、テレビや新聞、雑誌のジャーナリストやライターなど、中国社会で最も重い重圧を受けていると考えられる人も多くいるという。
「諸外国との友好を目的とした中国人民協会(Chinese People's Association for Friendship with Foreign Countries)」の主催で今週、北京でヨガに関する国際会議が開催される予定となっている。