タミル・ナードゥ州ラーメシュワラム沖合の、スリランカとのちょうど中間点あたりの海峡にあたるカッチャテーウ(Katchatheevu)と呼ばれる海域で漁をしていたインド人漁師たちが先週末、スリランカ海軍の船舶に遭遇、そこで思いも寄らない扱いを受けていたことが分かった。
なんと漁師たちには、好きなだけ漁をすることを許されただけでなく、清涼飲料水とお菓子まで配られたという。
漁から戻った漁師たちが、地元の漁師協会に口々に話したところによると、スリランカ海軍水兵たちの紳士的なばかりか、何とも友好的な態度に感激していたようだ。
これまで、この海域で伝統的な漁法による漁業を営んできたインド人漁師たちは、1974年にインドが海峡に浮かぶ小島をスリランカに割譲してから、たびたびスリランカ海軍による威嚇や身柄の拘束といった事態に遭遇してきた。
今回の「厚遇」は、27日に開催された国連人権理事会で、内戦時にスリランカ政府が国民に対して人権侵害を行っていたとして、その実態について国際的に調査する必要性について、米国の主導により決議案が提出された際、インドが投票権を棄権したことを受け、スリランカのマヒンダ・ラージャパクサ(Mahinda Rajapaksa)大統領の命令により28日、拘留中だったインド人漁師98名全員が釈放されるという特別措置を発端としている。