わたしがはじめてキャビアを食べたのは、たぶん小学生ぐらいのころ、もちろんどこかからの頂きものだったと思います。おそらく、あれが最初で最後のキャビア体験でした。「明太子やイクラとは違って、見た目が気持ち悪い」という感想は抱きつつも、味は全然憶えていません。それからずいぶんの時間が経過したいま、大好きなメニュー、キチョリ(トゥールダルとコメの炊き込みご飯)にかける熱い油にはじけさせるマスタードシードのかぐわしい香りを嗅ぐとき、それが、キャビアを想うとき。(木曜日)